ドラマ『VIVANT』を見て小説も読みたいと思っても、Amazonには「上・下」と「Ⅰ・Ⅱ」が並んでいて、どれを買えばいいのか分かりません。そもそも原作小説があるのかも、はっきりしないところです。
小説『VIVANT』は、監督の福澤克雄が原作を手掛けたドラマを、蒔田陽平が小説にしたものです。2026年に新装版のⅠ・Ⅱが出ていて、いま買うならこちらになります。
この記事では、作品情報とネタバレなしのあらすじ、どんな人に向いているかを紹介します。筆者が読んだ感想と、Audibleで聴いた感想もまとめました。
原作小説はあるのか、ドラマと小説で内容が違うのか、旧版の上・下と新装版のどちらを買えばいいのかといった疑問にも、最後で答えています。
小説『VIVANT』の作品情報
小説『VIVANT』の基本情報は以下のとおりです。
| 書名 | 日曜劇場 VIVANT(Ⅰ)/日曜劇場 VIVANT(Ⅱ) |
|---|---|
| 著者 | 福澤克雄(原作)、蒔田陽平(ノベライズ) |
| 出版社 | 扶桑社 |
| レーベル | 扶桑社文庫 |
| 発売日 | 2026年7月8日 |
| ページ数 | Ⅰ 380ページ/Ⅱ 320ページ |
| 冊数 | 全2巻(完結) |
著者が2人並んでいるのは、原作を作った人と小説にした人が別だからです。原作の福澤克雄はドラマの監督その人で、演出だけでなく原作も手掛けています。その物語を小説にしたのが蒔田陽平です。
なお、この2冊は2023年に出た上・下巻の新装版にあたります。
小説『VIVANT』のあらすじ
舞台は現代。日本の大手商社に勤める乃木憂助が主人公です。ある日、勤め先で九千万ドルの誤送金事件が起こり、乃木はその解決を任されます。
与えられた条件は、どんな手を使ってもいいから一か月以内に取り返せ、というものでした。猶予は一か月しかなく、乃木は金の行き先をたどるほかに手がありません。
送金先をたどった先にあったのは、中央アジアの小国、バルカ共和国です。乃木は現地へ飛び、砂漠の国で金の行方を追いはじめました。
ところが、大金を追っていくうちに、世界中で動く秘密組織の影が見えてきます。単純な後始末だと思っていた仕事は、想像していた規模から外れていきました。
乃木は自分の全てを掛けて、大金の行方を追いはじめます。ここから、日本と中央アジアをまたぐ冒険が始まります。
小説『VIVANT』はこんな人におすすめ
小説『VIVANT』は、こんな人におすすめです。
- 続編を見ていて、第1シーズンの筋をもう一度たどり直したい人
- ドラマを追いきれず、話の流れを自分の速度で確かめたい人
- 通勤や通学の移動時間で、先が気になる長編を読み進めたい人
Ⅰ・Ⅱを合わせると700ページで、文庫2冊としては標準的な分量です。誤送金事件から話が転がっていく作りなので、細切れの時間でも先が気になって進みます。放送を追いながらでも、第1シーズン分を読み直せる長さです。
逆に、1冊で読み切れる長さを探している人には重い分量です。
小説『VIVANT』を読んだ感想
筆者が読んだのは2026年に入ってからで、続編の放送に合わせて第1シーズン分を追い直すつもりで手に取りました。通しで読んだのは1回です。
よかったところ
いちばん引き込まれたのは、九千万ドルを追いはじめるところです。どんな手を使ってもいいと言われて乃木が動き出すあたりから、先が気になって読む速度が上がりました。
バルカ共和国に渡ってからは、状況が読めないまま進む緊張感がよかったです。誰が味方なのか判断がつかないので、乃木と同じ位置で先を探りながら読んでいる感覚になりました。
人物の書き方も印象に残っています。乃木憂助だけでなく、公安の野崎、バルカ共和国側で乃木と関わる人たち、日本側で動く人たちまで、どの側にも肩入れしたくなりました。
合わないと感じたところ
Ⅱの前半は、読む速度が落ちました。日本側の組織に属する人たちの関係が覚えづらいのが理由です。
誰がどこの所属なのかを頭の中で並べ直せず、名前は流してそのまま読み進めました。
Audibleで小説『VIVANT』を聴いた感想
筆者は文庫を読み終えたあとに、Audible版を通しで1回聴きました。聴いていたのは車の運転中と、家事や散歩をしているあいだです。

よかったところ
ナレーションの演技がよく、聴いていて引き込まれました。読んでいるのは小野賢章ひとりなのに、乃木憂助が心の中で考えているところでは声の置き方が変わるのが分かりました。
読み方は全体として淡々としていて、運転中でも家事をしながらでも耳が疲れません。再生速度を上げても言葉が崩れなかったので、そのまま速めで聴き通しました。
運転の片道ごとに区切って聴くのが、いちばん進めやすい聴き方です。車に乗るたびに少しずつ話が進むので、聴き終わるまで間延びしませんでした。
合わないと感じたところ
運転や家事に意識が向くと、話を聞き落としました。手が離せないので、少し聞き落とした程度なら戻さずそのまま流しています。
日本側の組織の人たちが話す場面では、誰のセリフなのか迷いました。所属も立場も似た人が続けて話すところでは、聴きながら人物を並べ直すのが難しかったです。
小説『VIVANT』を無料で読む方法
小説『VIVANT』を費用をかけずに楽しむなら、Audibleの無料体験を使う方法があります。
Audibleでは上下巻とも聴き放題の対象です(調査時点)。再生時間は上巻が8時間27分、下巻が6時間59分で、2冊合わせて15時間26分あります。
Audibleは初回30日間が無料で、無料期間内に退会すれば費用はかかりません。無料期間が終わると月額1,500円で自動更新されます。
再生時間から計算すると、往復1時間の移動なら16日ほどで聴き終わる分量です。
Audible版は、2023年に出た上・下巻の単位で配信されています。新装版のⅠが上巻、Ⅱが下巻にあたります。
小説『VIVANT』に関するよくある質問
VIVANTに原作小説はありますか?
ドラマのもとになった原作小説はありません。先にドラマがあり、そのあとに小説が出ています。
原作つきの映像化ではなく、オリジナルのドラマから小説が生まれた順番です。
小説とドラマで内容は違いますか?
筋は同じです。ドラマの物語を小説にしたものなので、話の流れそのものは変わりません。
違うのは伝わり方です。映像と音で見せていた場面が、文庫2冊分の文章に置き換わります。
旧版の上・下と新装版のⅠ・Ⅱは、どちらを買えばいいですか?
いま買うなら新装版のⅠ・Ⅱです。ページ数はⅠが380ページ、Ⅱが320ページで、上・下巻と変わりません。
上・下巻のほうは流通が細っていて、書店サイトでは注文できない扱いになっている場合があります(調査時点)。
Kindle Unlimitedで読めますか?
Kindle Unlimitedの対象外です(調査時点)。読み放題では読めないため、Kindle版は単品購入になります。
読み放題の対象作品は入れ替わるため、購入前に商品ページで確認してください。旧版の上・下巻にはKindle版がないので、電子で読むなら新装版を選ぶことになります。
続編の小説は出ていますか?
調査時点では出ていません。小説になっているのは第1シーズン分だけで、Ⅰ・Ⅱの2冊で完結済みです。
続編は2026年7月から放送されています。続編部分が小説になるかどうかは、扶桑社の発表を待つことになります。
まとめ
小説『VIVANT』は、監督の福澤克雄が原作を手掛けたドラマを、蒔田陽平が小説にしたノベライズです。全2巻700ページで、第1シーズン分がここで完結します。
いま買うなら、新装版のⅠ・Ⅱが現行版です。放送を追いながら読み直すにも、話の流れを先に知るにも、この2冊で第1シーズン分がそろいます。
Kindle Unlimitedの対象外ではあるものの、Audibleでは上下巻とも聴き放題の対象です。移動中に物語を進めたい人は、30日間の無料体験から試してみてください。
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