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頭のいい人が話す前に考えていることの要約と実生活での使い方を紹介

頭のいい人が話す前に考えていることの要約と実生活での使い方を紹介

「ちゃんと考えてから話して」と言われたことがある。あるいは部下や後輩に言いたくなったことがある。その「ちゃんと」が何を指すのかを言葉にしたのが『頭のいい人が話す前に考えていること』です。

この記事では頭のいい人が話す前に考えていることの要約を、本が扱う7つの黄金法則と5つの思考法に沿って紹介します。話し方のテクニック集ではないので、買う前に中身を知っておきたい人の判断材料にもなります。

あわせて、読んだ内容を実生活でどう使うかと、Audibleの聴き放題で無料で聴く方法までまとめました。

読む時間が取れない人向けに、音声版の長さと聴き終わるまでの目安も載せています。

頭のいい人が話す前に考えていること 表紙
出典:Amazon

頭のいい人が話す前に考えていること

安達 裕哉(著)

5分無料試し聴き

目次

頭のいい人が話す前に考えていることの結論を一言でいうと

この本の結論は、頭のよさは話し出す前にどれだけ立ち止まれるかで決まるということです。

タイトルに「話す」とあるので、伝え方や言い回しのテクニックを集めた本だと思われがちです。中身は逆で、話し方の技術そのものはほとんど扱いません。

伝え方をいくら身につけても、話す前の思考が浅いままでは「それっぽい話」ができるようになるだけだ、というのが本書の立場です。人を動かせるかどうかは口を開く前にほぼ決まっている、と言い切ります。

だから読み終わって手元に残るのは、うまく話すための言い回しではありません。口を開く前の数秒で何を確認するか、その判断基準です。

頭のいい人が話す前に考えていることの書籍情報

『頭のいい人が話す前に考えていること』の基本情報は以下のとおりです。

書名頭のいい人が話す前に考えていること
著者安達裕哉
出版社ダイヤモンド社
レーベル単行本(ソフトカバー)
発売日2023年4月19日
ページ数336ページ
冊数1冊で完結

著者の安達裕哉は、デロイトトーマツコンサルティングを経て独立したコンサルタントです。個人ブログとして始めたビジネスメディア「Books&Apps」の運営者でもあります。

本人が「口下手だった」と書いているとおり、生まれつき弁が立つ人の本ではありません。3000社1万人と対峙してきたコンサルタントの現場で叩き込まれたことを、業界を問わず使える形に法則化した1冊です。

頭のいい人が話す前に考えていることの要約

本は2部構成です。第1部が「7つの黄金法則」、第2部が「5つの思考法」で、前半で考え方の前提をそろえてから、後半で具体的な思考の道具に入ります。

扱われている中身は、大きく次の5つに整理できます。

  1. 頭のよさは思考の量ではなく、話す前に立ち止まれるかで決まる
  2. 自分が賢いかどうかを決めるのは、聞いている相手のほう
  3. 話し方をうまくするより、論破しないほうが効く
  4. 知識や経験の量が、頭のよさを決めるわけではない
  5. 深く考えるための道具が、5つの思考法にまとめられている

頭のよさは思考の量ではなく、話す前に立ち止まれるかで決まる

出発点は、考えている人とそうでない人の差は思考の量ではない、という指摘です。

徹夜して考え抜いたからといって、周りから「あの人は頭がいい」と言われるわけではありません。差がつくのは量ではなく質のほうで、その質は口を開くまでの数秒に表れる、という見方をします。

第1部の1つめに置かれているのが「頭が悪くなる瞬間、頭がよくなる時間」という法則です。考える時間をどこに確保するかが、最初の論点になっています。

本全体を貫いているのはこの一点です。以降の法則も思考法も、話す前の時間をどう使うかという話につながっていきます。

自分が賢いかどうかを決めるのは、聞いている相手のほう

2つめは、頭のよさを判定するのは自分ではない、という前提です。

どれだけ深く考えたつもりでも、聞いている側に伝わらなければ評価は変わりません。本書が目指すのは自己満足の思考ではなく、相手に「知性」と「信頼」が同時に伝わる状態です。

この前提を置くと、考える方向が変わります。自分の言いたいことを整えるのではなく、相手が何を知りたいのかから逆算する形になるためです。

次に出てくる「論破しない」という法則も、この前提から降りてきます。

話し方をうまくするより、論破しないほうが効く

3つめは、頭のいい人は論破しない、という指摘です。

議論で相手の言い分の穴を突けば、その場は勝てます。代わりに失うのが、次も相談したいと思われる関係のほうです。

同じ第1部には「『話し方』だけうまくなるな」という法則も並んでいます。言い方の技術を磨いても、信頼は積み上がらないという警告です。

本書が「話し方の本」と一線を引いているのがこのあたりになります。

知識や経験の量が、頭のよさを決めるわけではない

4つめは、知識と知性を分けて考える、という論点です。

第1部には「なぜ、コンサルは入社1年目でもその道30年の社長にアドバイスできるのか?」という法則が入っています。経験年数でも業界知識でもないものが効いている、という立て方です。

続く「知識が『知性』に変わるとき」で、その境目が説明されます。知っていること自体は知性ではなく、使い方によってはじめて知性として伝わる、という区別になります。

第1部の締めくくりは承認欲求の話です。認められたい気持ちに引きずられると、相手のためではなく自分のために話してしまうため、そこをどう扱うかが最後の法則になっています。

深く考えるための道具が、5つの思考法にまとめられている

第2部は、前半の心構えを実際に動かすための道具立てです。次の5つが1章ずつ割り当てられています。

  • 客観視の思考法
  • 整理の思考法
  • 傾聴の思考法
  • 質問の思考法
  • 言語化の思考法

順番には意味があります。まず自分の話し方を外から見て、話を整理し、相手の話を聞き、掘り下げる質問をして、最後に言葉にして残す。会話が始まってから終わるまでの流れに沿って並んでいるので、どこで詰まっているかを探しやすい作りです。

各章では、それぞれの思考法をどう身につけるかが具体的に書かれています。その中身までここでたどると本の代わりになってしまうので、道具が5つあるという骨格までにとどめます。

頭のいい人が話す前に考えていること 表紙
出典:Amazon

頭のいい人が話す前に考えていること

安達 裕哉(著)

5分無料試し聴き

頭のいい人が話す前に考えていることを実生活でどう活かすか

読んだあとに手をつけやすいのは、次の3つです。

  1. 答える前に、相手の話を自分の言葉で一度言い直す
  2. 反論が浮かんだら、口に出さずに手元へ書き取る
  3. 会議やプレゼンの前に、伝えたいことを紙に一文で書く

1つめは、相手の話が終わった直後に入れます。「つまり◯◯で困っている、ということですか」と言い直して、うなずきが返ってきてから自分の話に入ります。ずれていた場合も、話し始める前に直せるので手戻りがありません。

2つめは会議で効きます。反論を思いついた瞬間に手帳やメモアプリへ書き取ると、口に出す前に一拍置けます。書き終えてもまだ言う価値があると思えたものだけを発言に回す、という使い分けです。

3つめは少し骨が折れます。一文に収まらないのは、考えがまとまっていない印です。収まるまで削っておくと、本番で言葉を探す時間が減ります。

ただし3つを同時に始めると続きません。言い直しの1つだけを1週間試すところから入るのが現実的です。

頭のいい人が話す前に考えていることはこんな人におすすめ

『頭のいい人が話す前に考えていること』は、こんな人におすすめです。

  • 会議やプレゼンで「結局なにが言いたいのか」と返された経験がある人
  • 話し方の本を読んだのに手応えがなかった人
  • 通勤や通学の時間でビジネス書を1冊終えたい人

本文は7つの黄金法則と5つの思考法という12の区切りに分かれています。1区切りずつ拾い読みしても筋を追えるので、まとまった読書時間が取りにくい人でも進められます。専門用語もほとんど出てきません。

逆に、そのまま使える言い回しや会話のテンプレートを探している人には向きません。書かれているのは話す前の考え方で、言い方の見本集ではないためです。

頭のいい人が話す前に考えていること 表紙
出典:Amazon

頭のいい人が話す前に考えていること

安達 裕哉(著)

5分無料試し聴き

頭のいい人が話す前に考えていることを無料で聴く方法と読む方法

費用をかけずに読むなら、Audibleの無料体験を使う方法があります。

Audibleでは聴き放題の対象です(調査時点)。朗読は高城亨、再生時間は4時間44分です。

Audibleは初回30日間が無料で、無料期間内に退会すれば費用はかかりません。無料期間が終わると月額1,500円で自動更新されます(調査時点)。

再生時間から計算すると、往復1時間の通勤や通学なら5日ほどで聴き終わる分量になります。

紙と電子で読む場合は単品購入です。読み放題では読めないため、文章で読むなら無料の手段はありません。

聴き放題の対象作品は入れ替わります。聴きはじめる前に、商品ページで対象かどうかを確認してください。冒頭だけ試したい人には、Audibleの試し聴きとKindleストアの無料サンプルがあります。

頭のいい人が話す前に考えていることに関するよくある質問

Kindle Unlimitedで読めますか?

Kindle Unlimitedの対象外です(調査時点)。読み放題では読めないため、Kindle版は単品購入になります。

読み放題の対象作品は入れ替わるため、購入前に商品ページで確認してください。

文庫版は出ていますか?

文庫版は刊行されていません(調査時点)。用意されているのは単行本とKindle版、そしてAudible版の3つです。

本のサイズはどのくらいですか?

四六判の単行本で、寸法は18.8×13×2cmです。文庫本より一回り大きく、ビジネス書としては標準的な判型になります。

厚みは2cmほどなので、かばんに入れて持ち歩く分には困りません。判型で迷うなら、電子版かAudible版という選び方もあります。

「話すたびに頭がよくなるシート」はどうやって手に入りますか?

本に付いてきます。紙の本では巻末付録、Audible版では付属のPDFという形です。

Audible版のPDFは、PCサイトのライブラリーかアプリの「目次」から開けます。巻末にはもうひとつ、著者による「賢くあり続けるための読書リスト」も入っています。

どのくらい売れている本ですか?

2023年と2024年に2年連続で年間ベストセラー1位になっています(ビジネス書単行本、日販・トーハン・オリコン調べ)。

そのほか、読者が選ぶビジネス書グランプリ2024のビジネス実務部門賞と、2023年の啓文堂書店ビジネス書大賞を受賞しています。累計の発行部数はカバーの帯に出ていますが、刷を重ねるたびに数字が変わるため、最新の数字は商品ページで確認してください。

まとめ

『頭のいい人が話す前に考えていること』は、頭のよさは話し出す前にどれだけ立ち止まれるかで決まる、という一点を12の区切りで説く本です。前半の7つの黄金法則で考え方の前提をそろえ、後半の5つの思考法で具体的な道具に落とします。

言い回しの見本集ではないので、読んだだけでは会話は変わりません。答える前に相手の話を言い直す、その1つを1週間続けるところからで十分です。

Kindle Unlimitedの対象外ではあるものの、Audibleでは聴き放題の対象です。4時間44分と長くないので、移動時間に読書をあてたい人は30日間の無料体験から試してみてください。

ほかのビジネス書もあわせて探すならオーディブルのおすすめビジネス書ランキング15選でまとめています。

Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

そうた
通勤・通学BOOKS 運営者
近くに大きな本屋がない町に住んでいます。読みたい本がすぐ手に入らないので、自然とKindleとAudibleに落ち着きました。今は大学に通いながら、通学と家での時間を読書にあてる生活を送っています。映像化された作品の原作を中心に、読んでよかったものだけを書いています。
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