やることは決まっているのに、机に向かってから手が動くまでに時間がかかる。夕方には頭が回らなくなって、残った仕事を翌日へ送る。そういう毎日の詰まりを、根性ではなく仕組みで解こうとするのが『自分を操る超集中力』です。
この記事では自分を操る超集中力の要約を、本の主張を5つに整理して紹介します。集中の仕組みから時間の使い方まで、順に積み上がる作りです。心理学の専門用語はほとんど出てこないので、この分野の1冊目でも筋を追えます。
あわせて、読んだ内容を実生活でどう使うかと、Audibleの聴き放題で無料で聴く方法までまとめました。
紙の本は256ページ、音声版は4時間18分です。通勤や通学の移動時間だけで1冊を終えられる分量になっています。
自分を操る超集中力の結論を一言でいうと
この本の結論は、集中力は生まれつきの才能ではなく、鍛え方と使い方が決まっているスキルだということです。
タイトルだけを見ると、気合いで自分を追い込む本のように読めます。中身は逆で、根性で集中しろとはどこにも書かれていません。
前提に置かれているのは、集中に使える力には一定の量しかなく、使えば減っていくという考え方です。だから増やす話より先に、減らさない工夫から入ります。
読み終わって手元に残るのは、やる気の出し方ではありません。集中が切れる原因を先に取り除いて、短く区切って使い切るための手順です。
自分を操る超集中力の書籍情報
『自分を操る超集中力』の基本情報は以下のとおりです。
| 書名 | 自分を操る超集中力 |
|---|---|
| 著者 | メンタリストDaiGo |
| 出版社 | かんき出版 |
| レーベル | 単行本(ソフトカバー) |
| 発売日 | 2016年5月31日 |
| ページ数 | 256ページ |
| 冊数 | 1冊で完結 |
本文で紹介されるのは、著者のメンタリストDaiGoが日々実行している18の方法です。理論の解説より、今日から試せる手順のほうに紙面が割かれています。
その場で読んで終わりにならないよう、実際に手を動かすワークも収録されています。集中力の本を1冊目に選ぶ人でも、読みながら試せる作りです。
自分を操る超集中力の要約
『自分を操る超集中力』は4章構成です。集中の仕組み、集中しやすい状態のつくり方、疲れの回復、時間の割り振りという順で話が進みます。
あつかわれている考え方は、大きく次の5つに整理できます。
- 集中力は才能ではなく、鍛え方の決まったスキル
- 集中は長く粘るより、短く区切ってくり返す
- 集中できる状態は、7つの要素を整えてつくる
- 疲れは体より脳で起きているので、回復にも手順がある
- 集中する時間は、その日が始まる前に決めておく
集中力は才能ではなく、鍛え方の決まったスキル
第1章の主張は、集中力は生まれつきではないというものです。
土台にあるのがウィルパワーという言葉で、ものごとを決めたり我慢したりするたびに減っていく、意志の力の残量にあたります。
たとえば、着る服や昼食を毎日その場で選んでいると、仕事に取りかかる前から残量が削られます。決める回数そのものを減らせば、浮いた分を仕事に回せるという理屈です。
そのうえで、ウィルパワーは総量を増やすこともできると書かれています。鍛える対象がはっきりするところが、この本の出発点になります。
集中は長く粘るより、短く区切ってくり返す
2つめは、集中が続く時間には上限があるという話です。
長時間ぶっ通しで机に向かうほど成果が出る、という前提を取りません。短い集中を何度もはさむほうが、結果として先へ進むという立場です。
たとえば1時間まとめて机に向かうより、短い枠を1日に何度かつくるほうが向いている、という捉え方になります。
だから本では、集中が切れる前に自分から止めるという考え方が軸になります。区切るための具体策は、5つめの時間術につながる部分です。
集中できる状態は、7つの要素を整えてつくる
第2章は、高い集中力を生み出す7つのエンジンという枠組みです。
場所、姿勢、食事、感情、習慣、運動、瞑想の7項目が挙がっています。やる気をどう出すかではなく、体と環境の側を先に触るという順番です。
たとえば机の上に関係のないものが置いてあると、視界に入るたび小さな判断が発生します。片づけは気分の問題ではなく、判断の回数を減らす手段としてあつかわれます。
集中できないのは意識が足りないからではなく、状態が整っていないからだという見方です。
疲れは体より脳で起きているので、回復にも手順がある
第3章は、減ってしまった集中力をどう戻すかという話です。
本が取るのは、疲れているのは体ではなく脳だという立場です。そのため休み方も、横になるだけでは足りないという説明になります。
用意されている回復法は、睡眠、感覚から癒やす、不安を書き出すの3つです。頭に居座っている心配ごとを紙に出すところまでが、回復の手順に含まれます。
疲れきってから休むのではなく、疲れる前に回復をあらかじめ差しこむという順序で書かれています。
集中する時間は、その日が始まる前に決めておく
最後は時間の割り振りです。
第4章に並ぶのは、超早起き、ポモドーロ・テクニック、ウルトラディアンリズム、アイビー・リー・メソッド、スケジュールに余白をつくるの5つです。名前は聞き慣れなくても、中身はどれも時間の区切り方の型になります。
たとえばポモドーロ・テクニックは、25分作業して5分休む単位をくり返す方法です。集中が切れる前に手を止めるのが要点です。
その日に何をやるかを前もって決めておけば、「次に何をするか」の判断でウィルパワーを使わずに済みます。1つめの話が、ここで時間術とつながります。
自分を操る超集中力を実生活でどう活かすか
読んだあとに手をつけやすいのは、次の3つです。
- 朝いちばんの時間を、その日いちばん重い仕事にあてる
- 25分やって5分休むタイマーを、机の上に置く
- 前の晩に、翌日やることを6つだけ紙に書く
1つめは、起きる時間を早める話ではありません。すでに起きている時間のうち、判断をまだ使っていない朝の枠を、いちばん頭を使う作業に先に割り当てます。メールの返信や資料の整理は、そのあとに回します。
2つめはタイマーを実際に用意すると早いです。時間が来たら手応えのあるなしにかかわらず止めて、そのまま画面から離れます。切りのいいところまでやりたくなるのを、あえて止めるのがこの方法の本体です。
3つめは分かりにくいところです。翌日やることを6つに絞って順番を付け、上から1つずつ片づけます。終わらなかった分は翌日の6つへ繰り越すので、リストが伸び続けません。
ただし3つを同時に始めると続きません。タイマーだけを1週間試すところから入るのが現実的です。
自分を操る超集中力はこんな人におすすめ
『自分を操る超集中力』は、こんな人におすすめです。
- 仕事や勉強に取りかかるまで毎回時間がかかる人
- 精神論ではなく手順の形で書かれた本を探している人
- 通勤や通学の移動時間だけで自己啓発書を1冊終えたい人
本文は、1つの方法が数ページで区切られています。途中で中断しても前の話に戻らずに読み進められるため、細切れの時間とも相性がよい作りです。
逆に、集中力の研究をたどって根拠まで確かめたい人には物足りません。紙面が割かれているのは、実際にやる手順のほうです。
自分を操る超集中力を無料で聴く方法と読む方法
『自分を操る超集中力』を費用をかけずに読むなら、Audibleの無料体験を使う方法があります。
Audibleでは聴き放題の対象です(調査時点)。再生時間は4時間18分で、朗読は橋本信明が担当しています。
Audibleは初回30日間が無料で、無料期間内に退会すれば費用はかかりません。無料期間が終わると月額1,500円で自動更新されます(調査時点)。
再生時間から計算すると、往復1時間の通勤や通学なら5日ほどで聴き終わる分量です。
紙や電子で読む場合は単品購入になります。読み放題では読めないため、文章で読むなら無料の手段はありません。
聴き放題の対象作品は入れ替わります。聴きはじめる前に、商品ページで対象かどうかを確認してください。
自分を操る超集中力に関するよくある質問
Kindle Unlimitedで読めますか?
Kindle Unlimitedの対象外です(調査時点)。読み放題では読めないため、Kindle版は単品購入になります。
読み放題の対象作品は入れ替わるため、購入前に商品ページで確認してください。冒頭だけであれば、Kindleストアの無料サンプルで試し読みできます。
図解版やマンガ版とどう違いますか?
どちらも本書とは別に出ている本です。『図解 自分を操る超集中力』と『マンガでよくわかる 自分を操る超集中力』の2冊があり、同じ考え方を図とマンガに置き換えて見せる作りになっています。
本書は文章で読む版です。手順の細かいところまで追いたい場合は、こちらを選ぶことになります。
文庫版は出ていますか?
文庫版は刊行されていません(調査時点)。用意されているのは単行本とKindle版、Audible版の3つで、持ち運びやすさで選ぶなら電子版か音声版になります。
まとめ
『自分を操る超集中力』は、集中力は鍛え方の決まったスキルだという一点を、4章にわたって手順の形で説く本です。ウィルパワーの考え方から始まり、集中しやすい状態のつくり方、疲れの回復法を経て、時間術に着地します。
読んだだけでは何も変わらない種類の本なので、まずは机の上にタイマーを置くところからで十分です。
Kindle Unlimitedの対象外ではあるものの、Audibleでは聴き放題の対象です。手順が短く区切られているため、移動中に少しずつ進めるのにも向いています。移動時間に読書をあてたい人は、30日間の無料体験から試してみてください。
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